2017
06.29

5 稲城の梨釉ー2


2 梨の木の灰で 「梨釉」 を作ります。


稲城市の特産品である 「梨」 の木の整理枝や太幹を燃やし、
一晩燠火して灰にします。


梨釉02.jpg

こうして焼きあがった 「梨灰」 は、炭の燃えカスなど不純物がいっぱい!
これを 大きいフルイから徐々に細かいフルイに3〜4回かけ、 ゴミを取り除きます。


梨釉06.jpg

こんなに大きい炭の燃えカスが入っています。

梨釉07.jpg

80目の細かいフルイにかけます。

さらに60目のフルイにかけ、かなりサラサラ粉状に…。
でも、 まだまだです。


梨釉10.jpg

まだ砂や細かい不純物が出ます。

梨釉11.jpg

2017:6水簸1

だいぶきれいになってきました。

2017:6水簸2

フルイを振りすぎて、 手首が痛いです。 麻痺しそう!

2017:6水簸3

さあこのくらいでいいでしょう。
この小麦粉のようにフワフワになった梨の灰 (右) を水に溶かします。


2017:6水簸4

半分は40目でフルイましたが、
左の 「フルイ残り」 は、 60目でフルえば、 多分まだ半分は使えます。
もったいないので、 (次回予備用に) 捨てずとっておきましょう。


長石、珪石など、他の材料はまだ混ぜません。
まずは 「水簸=すいひ」 します。


すると出てくるののは 「灰汁=あく」 です。
アラビア語で 灰のことをアルカリと言うそうです。 
  へえ〜!


2017:6水簸5

よくかき混ぜ、 梨灰の成分が沈殿したら
上に浮いた灰汁 (あく) をすくい取ります。


2017:6水簸6

灰汁 (あく) をすくいは2週間くらい。
毎回、 取った分の水を追加します。

2017:6水簸7
                             (2017/6/10 photo kon)
灰汁はアルカリ性なので、 直接手で触れるのは禁止です。


アクや濁りが完全になくなり、
攪拌しても うわ水が透明になってきたら、 やっと 「水簸 = すいひ」 終了です。
約1ヶ月、 稲陶会の皆さんが順番に水簸してくれました。
ご苦労様でした。


この 「梨灰」 を使い 「梨釉」 を作ります。
伝統のレシピに従って長石や珪石など調合します。


2017:6_2015愛陶会

梨釉05.jpg

さて 「新 ・ 梨釉」 の出来映えは、 焼いてみてのお楽しみ……。



       * * * * * * * * * * * *



梨釉の作品例 (2) です。

2017:6陶酔2013:4-2

2017:6望月梨

上は陶酔さん (還元)、 中は陶窯さん (還元)、下は愛陶会 (酸化) の作品です。

素焼き地に鉄や呉須で文字や絵を描けば、 表面に表れます。


2017:6小山梨
                                     (2017/6/28 photo by kon)
「梨釉」 は還元でも酸化でも、 トロッとした温かみのある白系に焼きあがります。 

梨の里 「稲城」 が授かった 陶芸の神様からの贈り物です。


                           


 
◆稲陶会の作品をご紹介 →→ 『ギャラリー稲陶』はこちらから
→→up.gif 加川敬子さん(陶窯)5/25
 アップしました。up.gif





 

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